04. 公開後の運用チェックリスト
ストア公開は開発の終点ではありません。公開後は、ユーザーがどこで離脱したか、更新で壊れていないか、データを削除できるか、購入状態を復元できるかを継続的に確認します。
1. 毎回のリリース前
Section titled “1. 毎回のリリース前”- Git commit、アプリバージョン、ビルド番号を記録した
- iOSとAndroidで主要導線を一周した
- 新規ユーザー、既存ユーザー、ログアウト状態を確認した
- オフライン、通信失敗、権限拒否を確認した
- クラッシュログに新しい重大エラーがない
- 掲載文、スクリーンショット、プライバシー申告が実装と一致している
- 課金がある場合、購入、復元、キャンセル後の状態を確認した
- アカウント削除と関連データ削除の導線を確認した
アカウント作成を提供するアプリでは、Appleはアプリ内からアカウント削除を開始できることを求めています。削除処理が非同期の場合は、完了までの状態と問い合わせ先も表示します。Appleのアカウント削除ガイド
2. 公開後24時間
Section titled “2. 公開後24時間”公開直後は、次の順番で確認します。
- 起動率とクラッシュ率
- ログインとデータ読み書きの失敗
- 課金・通知・AIなど外部サービスのエラー
- 主要イベントが計測されているか
- ストアの審査・掲載状態
分析イベントは、数字が表示されたことだけで成功と判断しません。開発者トラフィック、本番トラフィック、イベントの送信条件、集計の遅延を区別します。AIにイベント名を生成させる場合は、既存の命名規則と重複しないことを確認してください。
3. 障害時の切り分け
Section titled “3. 障害時の切り分け”| 症状 | 最初に確認する場所 |
|---|---|
| 起動直後に落ちる | 直近のビルド、ネイティブ変更、runtime version |
| 一部ユーザーだけ画面が壊れる | EAS Updateのchannel、OS、アプリバージョン |
| データが表示されない | 認証状態、Firestoreルール、Functionsログ |
| AIの返答が失敗する | 認証、入力サイズ、利用上限、外部APIの状態 |
| 購入済みなのに未購入になる | ストア応答、復元処理、サーバー側の権利状態 |
| 通知が届かない | 権限、トークン、通知チャンネル、FCM/APNs、レシート |
ユーザーに「未購入」と表示する前に、購入情報の取得に失敗したのか、本当に未購入なのかを分けます。同様に、データ取得失敗を「データが0件」と表示しないようにします。
4. 月次の見直し
Section titled “4. 月次の見直し”- 依存パッケージとExpo SDKの更新候補を確認した
- FirebaseルールとFunctionsの不要な権限を見直した
- API、広告、AI、ストレージの費用を確認した
- クラッシュと離脱の多い導線を一つ選んで改善した
- プライバシーポリシーとストア掲載情報を実装に照合した
- 古いEAS Update、テストユーザー、不要なデータを整理した
5. 記録テンプレート
Section titled “5. 記録テンプレート”対象バージョン:公開日時:対象プラットフォーム:変更内容:確認した端末・OS:クラッシュ率:主要イベントの受信状況:課金・通知・AIの状態:問題と対応:次回に確認すること:- リリース前、公開直後、月次の確認項目を区別できる
- 障害をアプリ、ネイティブビルド、EAS Update、外部サービスに切り分けられる
- 購入失敗と未購入、データ取得失敗と空データを区別できる
- 公開後の確認結果を記録し、次の改善へつなげられる