第七の日に、神はその業を完成され、第七の日に、そのすべての業を終えて休まれた。
創世記 2章 2節
テストネットとはなにか
テストネットというのはブロックチェーンの開発用テスト環境の事で、何かプログラムを実装する時は本番環境であるメインネットに製品版をローンチする前にきちんと動作するかどうかを試験する為の場所であり、テスト用の無料の通貨が用いられている。
メタマスクを見れば分かるように、ネットワークの構成は以下の要素で決まっている。即ち、ネットワーク名、RPCのURL、チェーンID、通貨記号そしてブロックエクスプローラーのURLである。何の事か分からないと思うが、使っていれば慣れる。
例えば、イーサリアムメインネット(ネット名)であれば、RPCはhttps://mainnet.infura.io/v3/、チェーンIDは1、通貨記号はETH、ブロックエクスプローラーはhttps://etherscan.ioとなる。
SepoliaTestnetをメタマスクに追加する
それでは早速、テストネット上で利用するトークンを受け取る前準備として、メタマスクに今回利用するSepoliaTestnetを追加してみよう。新しいネットワークを追加する方法は色々あるが、一番シンプルなのは専用サイト(下記)の利用だ。
サイトの検索窓からIncludeTestnetsのチェックマークを入れた後にSepoliaで検索を掛けてみよう。候補が並んでいるが、ChainIDが11155111の物を選んで、メタマスクに追加するを押せば自動で使えるRPCが入る。
実は今回のケースでは、普通にデフォルトのネットワークでSepoliaTestnetが定義されているのでメタマスクのネットワークの追加画面から普通に選ぶだけで良いんだが、手動追加の場合にも応用できるので是非この方法も覚えてもらいたい。
SepoliaFaucetでSepoliaETHを受け取る
次に、SepoliaFaucetというサイトでSepoliaネットワーク上で使えるETHを受け取ってみよう。24時間ごとに0.5ETH受け取れるようになっているので、Alchemyに登録を行って自分のウォレットアドレスで送信を押す。
お気付きのように、SepoliaFaucetの他にGoerliFaucetとMumbaiFaucetが並んでいる。Goerliもイーサリアムのテストネットだが、今は不安定で非推奨になった。Mumbaiの方はポリゴンのテストネットだ。

2つ目のウォレットを作ってETHを送信してみよう
メタマスクでは簡単に複数のウォレットを作れるようになっているので、ETHの送受信テストの為に2つ目のウォレットを作って、1つ目のウォレットから2つ目のウォレットにETHを送信してみよう。本番環境でも数限りなく行う作業なので慣れよう。
トランザクションが通るまでには多少時間がかかり経費(ガス代)もかかる。成功すればメタマスクから通知が来るので、残高が変化しているかどうか確認してみよう。きちんと資金が移動されていれば成功である。因みに、アドレスはコピペした方が良い。
ブロックチェーンはその性質上完全にオープンなので、取引の記録は全てインターネット上にあって誰でも参照する事ができる。以下のSepoliaのブロックエクスプローラーで、自分のウォレットのアドレスを入力すれば過去の取引が全て表示される。

参考用リンク

