3時間、4時間と、飲まず食わずで残業を続ける人もいるが、思わぬトラブルに見舞われかねない。長時間座りっぱなし、立ちっぱなしといった同じ姿勢を取り続けていると、重力によって血液が下肢にたまる。やがて静脈の流れが滞って血栓ができる(深部静脈血栓症)。血栓がその位置にとどまっていれば良いが、血流に乗って肺動脈がふさがれば(肺塞栓)、突然死に至ることもある。同じような状況は、長時間のフライト中にも起こり、かつてはエコノミークラス症候群、今はロングフライト血栓症とも呼ばれている。
いつか罹る病気に備える本p.185,186
血栓は下肢に出来やすく、その後全身に回って各臓器の血管を詰まらせて、機能不全にしてしまうらしい。足のむくみがあって、痛みや息苦しさを感じる人は病院で検査してもらうのが良いらしい。血栓が出来てしまっている場合は、カテーテルや手術といった外科的治療と、ワーファリンの服薬や食事制限といった内科的治療を併用するらしい。
予防の為には、こまめに運動をし、かつ水分補給する事が重要らしい。
最近は、ホワイトカラーの仕事が増えて、デスクワークで何時間も動かずに仕事に集中する事もよくある。誰もが知らずしらずの内に、血栓症を発症するリスクが大きくなっていると言える。血栓が目に飛べば失明するし、肺に飛べば窒息するし、腸に飛べば腐るし、生殖器に飛べば不妊になる恐れがある。本当に大変な話だ。
皆もよくよく気を付けて、血栓のリスクを高めるような行動は回避してもらいたい。