ビルはコミュニケーションが会社の命運を握る、とまで考えていた。君たちが理解していることを社員全員にしっかり理解させろと、口を酸っぱくして言った。何かをはっきり伝えたとしても、十分理解されるまでには何度か繰り返す必要がある。お祈りを何度繰り返してもご利益は減らないのだと。
1兆ドルコーチp.79
コミュニケーションの種類も様々あるが、ビジネスの場面で有意義なコミュニケーションを行う為には、以下のような条件を満たしている必要があるようだ。
①伝えたいテーマをはっきり持たせる事
②注意を引き付けて理解してもらう事
③面白く、楽しく、刺激的である事
④心がこもっている事
⑤正しい相手に届いている事
⑥適切なメディアを選択する事
⑦正直かつ謙虚である事
私は、仕事(ビジネス)の場面では効率最優先で、成果を出す事だけが重要なのだと思っていた。
常に感情を持ち込まずに冷徹な判断を行って、成果の為なら人間関係は切り捨てて当然だと思っていた。
だが最近になって、全く別の結論に辿り着いてしまった。
仕事の場面においてすら、全ての出来事はコミュニケーションを取る為の口実に過ぎないのであって、
社会関係資本を強化していく事だけが、公私共に成功する上で最も重要だと考えるようになってしまった。
なぜそうなったのかと言えば、個人的な経験からなんだが、詳しくは書けないんだが、
客観的に言えば、コンピューターが進化して人間の知能の出る幕無くなる的な。
まぁ実際、成果も大事ではあるんだが、能力の問題は所属の初期条件に影響するだけで、
最終的な到達地点やどのくらい成功するかにはあまり関係が無いような印象がある。
それに、有名所なら、探せばハンドシェークする方法は見つからない事の方が少ない。
仕事以外の部分の生活まで包括的に考えれば、人間関係のみで地位が説明出来る方法が見つかると思う。
こうした考え方は、所謂背広組的な考え方になってしまうんだろうか。