抗原原罪とは
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8A%97%E5%8E%9F%E5%8E%9F%E7%BD%AA
上記のように、以前に感染したインフルエンザ株(A株とする)と一部同様のエピトープを持つインフルエンザ株(B株)に感染したとき、A、B共通のエピトープに対する抗体は迅速に産生されるものの、Bには存在するがAには存在しないエピトープに対する抗体は対応するナイーブB細胞が抑制されるので、産生される抗体の量が著しく低くなる現象のことである。Aと同じエピトープを持たない株(C株)に感染したときはこのような現象は見られない。 なにゆえこのような機構が備わっているかは不明だが、ウイルス感染に対して最も迅速に対応できるB細胞のみを動員することになるので、個体にとっては有利に働くのかもしれない。
抗原原罪は、元々はインフルエンザの変異株に感染した場合を例に挙げて使用される用語らしい。引用にもあるように、感染したウイルスが過去に感染経験のある似たウイルスと同じエピトープを持っている場合に、免疫誘導が阻害されるという意味らしい。
何が問題なのかというと、感染する為に使われる抗原の部位(エピトープ)と全く違う部分の過去に感染したウイルスと共通する抗体ばかりを作り続けて、新しいウイルス変異株に対する獲得免疫の機構が殆ど働かないので、感染抑止に効果が無い点だろう。
そして、組換えタンパクワクチンがスパイクタンパク質の部分しか産生しないという事は、インフルエンザワクチンのようなウイルス全部の不活化ワクチンと比べて、将来的な変異株に対して抗原原罪が働きやすい可能性があるという事になるのではないか。
あ〜れ〜。どうすればいいんだろう。これからワクチン接種義務化が進みそうなのに、最後の頼みの綱である組換えタンパクワクチンもアウトなら、自然感染するしか無いのか。それか、抗原原罪はご愛嬌で誤魔化すか。遺伝子ワクチンよりはマシだからね。