ディープステート(英: deep state、略称: DS)または闇の政府は、アメリカ合衆国の政治システム内に共謀と依怙贔屓(英語版)が存在し、合法的に選ばれた政府の中に隠れた政府が構成されているとする説である。「影の政府」や「国家の内部における国家」と重複する概念でもある。作家のマイク・ロフグレン(英語版)は、「公式の政治的過程を通じて表明されたかのように、被統治者の同意に基づかずに米国を効果的に統治することができる、政府の一部とトップレベルの金融と産業の一部の混成連合」が存在すると考えている。
この言葉はもともと、トルコの比較的目に見えない国家機構(情報機関、軍、治安、司法、組織犯罪の中のハイレベルな要素で構成される)や、エジプト、ウクライナ、スペイン、コロンビア、イタリア、イスラエル、その他多くの国における同様の疑惑のネットワークを指すために作られた。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%97%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%88
最近はスピリチュアル界隈でも、陰謀論の用語であるディープステートという言葉がよく出てくる。実際の政治権力は議会ではなく、民主主義制度の目の届かない裏で権力を行使する個人にあるという考え方だ。
ディープステートの構成員の候補としては、中央銀行、フリーメイソン、情報機関、シンクタンク、組織的ユダヤ民族、バチカン、秘密結社、イエズス会、企業支配政治、グローバル・エリートと超国家的組織、が挙げられている。
個人的には、ディープステートなるものが実在するとは考えていないが、もし仮にそういった存在を考えるのだとすれば、重要なのは「誰が」参加しているかではなく、「何処で」意思疎通を行っているかではないか。
秘密結社のような組織の場合、暗号のような方法で公然と意思疎通を行う事も有り得るわけだが、体裁を為す為には内輪のコミュニケーションも必要となってくる。それが何処で行われているかだろう。
そこで候補となるのが、深層Webである。詳細については、以下の記事を参照の事。
深層Web(しんそうウェブ)、または、ディープWeb(ディープ・ウェブ、英語: Deep Web)は、World Wide Web上にある情報のうちで、通常の検索エンジンによって収集されない情報である。インビジブルWeb(インビジブル・ウェブ、invisible Web)とも呼ばれる。深層Webの対義語は、表層Web(ひょうそうウェブ)、サーフェスWeb(サーフェス・ウェブ、surface Web)、または、ビジブルWeb(ビジブルウェブ、visible Web)である。表層Webの情報には、インターネットを使用して誰にでもアクセスできる。deep webという単語は、コンピュータ科学者のMichael K. Bergmanが2001年に検索インデックスの用語として作り出したとされている。
例えば、ログインを行わないと閲覧できないページなどは全て深層Webに当たる。したがって、ウェブ上のリソースのほとんどは深層Web上に存在する。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B7%B1%E5%B1%A4Web
深層Webはディープウェブ(deep web)とダークウェブ(dark web)に分けられる。ディープウェブの方は、URLを秘匿したりパスワードでロックしたりする事で、一般的には非公開になっている。ダークウェブの方は、特定のブラウザを使ってアクセスする事が前提となっているので、普通の人はアクセス出来ない。
基本的には、仮に本当に存在するのだとしたら、ディープステートの意思疎通はディープウェブで行われていると考えて、間違いないのではないか。超能力でもない限り、インターネットを使わずに超国家的な規模の秘密結社を保ち続ける事は出来ないだろう。
そういう意味では、既存の権威ある組織を単位として構成員を考えるのではなく、ディープウェブ上に存在するそれぞれのSNSを暴き出し、一単位として分類する方が分かりやすいだろう。その上で、SNSの構成員のプロファイリングをして、どの組織をどの程度の割合で動かしているのかを定量化すると良いだろう。
極端な話、インターネットを無くしてしまえばディープステートは消滅するので、国家運営に支障をきたすようなら、選択肢の一つになってくる。