「知識もないまま主の計画を隠すこの者は誰か。」
ヨブ記42.3
そのとおりです。
私は悟っていないことを申し述べました。
私の知らない驚くべきことを。
最近はマイブームのリカレント教育の話ばかりだが、米国が主催するカーン・アカデミーだけでなく英国が主催するテューイション・キットというのもやっている。米国と英国では教育の方針が微妙に違うようだった。
どちらも正規のものでないオンライン教育なので一般的に言えるかどうかは分からないが、心理学的に表現すると米国はレスポンデント条件付け型で英国はオペラント条件付け型のようで、教育に関してはそうらしい。
建前上は米国の場合は最初から何をどうすればどうなるかについての基礎的知識が与えられた状態でスタートする為に自由に様々な選択が可能で、英国の場合は何もない手探りの中で自分の力で答えを見出す事になる。
どちらの場合にしろ、最後はきちんと学問的な解答に到達する点は同じだがそれぞれの教育方法には強みと弱みがあって補い合うような関係にあるのかもしれない。やはり超一流の先進国の教育は質が高いようだった。
一方の日本はというと、私が経験した限りではレスポンデントとかオペラントとかいう以前に、学問的な条件付けは存在してないようだ。ただ勤勉である事が当たり前で常識だというだけで、学問解にも辿り着かない。
大体、この惨状が物語っているだろう。リカレント教育の果実を目の前に見せて宣伝までしているのにその価値が理解出来ない。無知な日本人は本気で天才先天性神話を信じているし、その割には才能を殺してしまう。
欧米人の基準が倫理や道徳を最大限重んじるとまでは言わないが、出来る事は当たり前ですべき事かどうかを割と真面目に考える。日本人は基本的に出来るかどうかだけを問題する上に地力で負けていて話にならない。