細胞分裂を行わない細胞への導入遺伝子の蓄積
ウイルスベクターワクチン(英: viral vector vaccine)は、ウイルスベクターを使用して、目的の抗原をコードする遺伝物質を被接種者の宿主細胞に送達するワクチンである。
ウイルスベクターワクチンは、あるウイルスの改変バージョンをベクターとして使用し、別の感染性病原体の抗原をコードする核酸を細胞に送達するものである。ウイルスベクターワクチンを投与しても、ベクターとして使用されるウイルスや抗原の供給元となるウイルスに感染することはない。その遺伝物質は、人のゲノムに組み込まれないと考えられているが、以前の研究では野生型アデノウイルス12型(Ad12)をハムスターに注射すると、ウイルスDNAが染色体統合され、腫瘍が形成されることが観察された。
Wikipediaーウイルスベクターワクチン
上記の引用からも分かるように、ウイルスベクターワクチンによって導入された遺伝物質は被接種者の体細胞の核内に留まり続けるだけでなく、人間でない場合は人体の遺伝物質と統合されたとする研究結果もある。ワクチン成分は全身に行き渡る為、脳や心臓などの体細胞分裂を行わない器官に到達した場合、生涯に亘って遺伝物質を産生し続ける事になる事が推定される。
RNAからDNAへの高効率な逆転写酵素θの存在
細胞には、新しく形成された細胞に入る新しいセットにDNAを複製する機構が含まれています。 ポリメラーゼと呼ばれる同じクラスのマシンもRNAメッセージを作成します。これは、レシピの中央DNAリポジトリからコピーされたメモのようなものであるため、タンパク質にさらに効率的に読み取ることができます。 しかし、ポリメラーゼは、DNAからDNAまたはRNAへの一方向にのみ機能すると考えられていました。 これにより、RNAメッセージがゲノムDNAのマスターレシピブックに書き戻されるのを防ぎます。 現在、トーマス・ジェファーソン大学の研究者は、シータと呼ばれるポリメラーゼを介してRNAセグメントをDNAに書き戻すことができるという証拠を提供しています。これは、生物学の多くの分野に影響を与える可能性があります。
Google翻訳〔Discovery identifies a highly efficient human reverse transcriptase that can write RNA sequences into DNA(https://www.sciencedaily.com/releases/2021/06/210611174037.htm)〕
上記の引用からも分かるように、今まではDNA→RNA→タンパク質という流れは一方通行であるというセントラルドグマが常識であったが、論文によると、今まで働きがよく分かっていなかったDNAポリメラーゼθが、HIV逆転写酵素並みの性能を持つ事が分かった。哺乳類には14種類のDNAポリメラーゼが存在し、殆どの機能は未だ解明されていない。
結論=遺伝子ワクチンは不確定要素が多過ぎる
結論としては、遺伝物質が残留し続ける可能性が僅かでも有るのなら避ける方が無難だと言えるのではないか。