耳を傾ける

スピリチュアル
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 ビルはコーチングセッションで、いつでもじっくり耳を傾けてくれた。うわのそらでスマホのメールをチェックしたり、腕時計をちらっと見たり、窓の外に目をやったりすることは決してなかった。いつも全身全霊でそばにいてくれた。
 最近では「いまここに存在する」ことや、「いまこの瞬間を生きる」ことの大切さが説かれる。そういう言葉がビル・コーチの口から出てきたことは一度もないと思うが、彼はつねにそれを実践していた。アル・ゴアはこう言う。
「いま向き合っている相手に細心の注意を払うことの大切さ。……相手に全神経を集中させ、じっくり耳を傾けることの大切さを学んだ。そうしてから、初めて本題に入る。順番があるんだ」
 アラン・ユースタスは、ビルのこの手法を「自由回答式リスニング」と呼ぶ。学術研究で「アクティブ・リスニング」と呼ばれるものだ。

1兆ドルコーチp.140

マインドフルな会話

マインドフルな会話は、以下の3つの要素を持つらしい。
1.リスニング、2.ルーピング、3.ディッピング

リスニングとは、相手の話にただ耳を傾ける事らしい。話を遮ったり、内容の是非を判断をしたりせずに、ただ話を聞く。時々相槌を打つくらいは構わないらしい。

ルーピングとは、相手の話の内容を自分なりに要約して相手に確認する作業の事らしい。相手に、あなたはこういう事を言っている(感じている)と思うんだけど、と確認を取って、フィードバックを貰う。相手が正しく自分の言葉を理解したと判断するまでこの作業を繰り返す。

ディッピングとは、相手の話を聞きながら自分の身体の感覚に注意を向けて、話の内容について自分がどのような気持ちを抱いているかを深く知る作業の事らしい。その感覚をただ受け入れ、評価や判断をせずに手放す。

こうした訓練を繰り返す事で、人の話の内容を、正しく理解出来るようになり、正しく共感出来るようになる。経験を積めば積む程、実りあるコミュニケーションが出来るようになる。また、訓練を実践した相手とは、信頼関係が深まる。