思うに、今この時の苦しみは、将来私たちに現されるはずの栄光と比べれば、取るに足りません。
ローマの信徒への手紙8.18
政治的な話題の場面でよく聞くのが、私には素晴らしいアイデアがあるのに力が足りないので実現出来ないとか、適切な機会を待っているとか、着々と準備を続けているとか、ありがちである。
そういった人達は、自分達だけが正義の味方で他の人達は皆が邪悪な考えに満ちていて、全てを破壊しようとしていると考えがちのようで、協力する姿勢や話し合いをしようという姿勢も無い。
現実的には、素晴らしいアイデアは慢性的に不足しているので、政権を運営する側は常に優れた考え方を血眼になって探しているし、取るに足らない物でも相手の立場を尊重する事も多くある。
これは与党というか、政治を担う側になってみないと分からない事で、私にとっても想像に過ぎないが、見かけ上無茶苦茶に見えても、民主制という意味ではほぼ完璧に民意が反映されている。
結局のところ、自分の利益を追い求めているだけではないか、或いは逆に、自分の利益に著しく反するのではないか、長期的にも短期的にも見通しが立たないではないか、となれば仕方が無い。