ホロン再考〜4つの基本能力〜

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①エイジェンシー
全体としてのホロンの特性は、自己であり続けるということにあります。ホロンは、自己独自の全体性や自律性を保存するため、自己の独自性を保とうとします。時間を超えてアイデンティティを保とうとするのです。[以下略]
②コミュニオン
部分としてのホロンの特性は、まわりに適応しなければならないということです。ホロンは単に自己を保存する全体として機能するばかりではありません。それは同時により大きな全体に対する部分であり、部分であるからには自己を他のホロンに順応ないし適応させなければなりません。同化ではなく適応であり、自己創出でなく、異質創出です。全体/部分であるホロンの部分性は、他のホロンの存在を理解し、その存在している環境に適応する力です。[以下略]
③エロス
酸素原子1個と水素原子2個が適切な環境で結びつくと、新たに水分子という今までにないホロンが創出されます。異なったホロンが結合して、創造的な力の働きにより、今までになかった新たな特性を持ったホロンが創り出されるのです。これは、ホワイトヘッドが創造性と呼び、ヤングが自己超越と呼んでいるものであり、自己を変容させる力を意味しています。この新たなホロンは新たなエイジェンシーとコミュニオンを持っています。この自己超越の特性によって、質的な変化がもたらされるのであり、継続的な進化の原動力となっています。[以下略]
④タナトス
エイジェンシーとコミュニオンのバランスの維持や適応ができなくなり、同一性のパターンが破壊されるとき、ホロンが消去され、下位のホロンに分解していきます。細胞は分子に、分子は原子に、原子は素粒子に分解し、消えていくのです。[以下略]

インテグラル理論入門Ⅱp.41−44

まぁ、なんのこっちゃって感じだったんだけど、今日、閃いた。

エイジェンシーは政治の事で、コミュニオンは経済の事で、エロスは宗教の事だろうと。ますます意味が分からないか。

まず、ホロンは「部分/全体」の構成単位で、学問的に見れば部分に対応するのは粗大還元主義で、全体に対応するのは微細還元主義。

粗大還元主義ってのは原子とか分子とかの小さい部分の挙動に着目して、それに従属する形で全体の世界を捉える考え方。平たく言えば、一人一人が変われば集団も変わるとする見方。

微細還元主義ってのは人体とか社会とかの大きな全体の挙動に着目して、それに従属する形で部分の世界を捉える考え方。平たく言えば、集団が変われば一人一人も変わるとする見方。

科学を原点として、経済をX軸の正、政治をY軸の正、宗教をZ軸の正に取り、微細還元主義に対応させる。負の方向は粗大還元主義に対応していて、Z軸負が生理学、Y軸負を物理学、X軸負を心理学、と考えると分かりやすく整理出来る。

そして、XY平面をホロンの「幅」、Z鉛直軸をホロンの「深度」、として考える。それぞれの軸で既に部分↔全体が定義されているので紛らわしいが、座標軸そのものは認識論で、ホロンは存在論なので別物の扱いになる。

元々は、エイジェンシーとコミュニオンが対置されていたんだが、量子の粒子性と波動性のように両立出来る概念だと考えて、平面に発展させた。そして、タナトスは消えた。

また、科学と宗教が対置される構図を考えていたんだが、勉強する内に認識が変わった。科学が中心にある考え方の方が現実的で応用しやすい。

このホロン空間内では、平面としては、政治・経済・物理・心理を四極として円を描きながら、全体としては螺旋運動を行って宗教と生理の間を上下する形で運動する事になる。単純に、反時計回りが上向きの螺旋、時計回りが下向きの螺旋と考えて良いだろう。

このように捉え直すと、インテグラル理論の要であるホロン存在論がすんなり理解出来る。具体的な方法論はさておき、どのような場面でどのような方向性で行動すれば良いのかが分かる。単純なホロン空間を定義するだけで、現実変容の方法論を模型化する事が出来た。

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