赤い錠剤? 青い錠剤?
[実践]インテグラル・ライフp.140
強烈な変性意識状態を経験するために、「幻覚剤」、すなわち、幻覚作用のある植物や化学物質を用いる人がいます。確かに、脳の化学作用(右上象限)を変化させることで、変性意識状態、あるいは、意識の至高状態(左上象限)を惹き起こすことはできます。しかし、法的・文化的・医学的にさまざまな危険や問題があることから、われわれは、こうした薬物の使用を推奨していません。
まぁ、言われてみれば当たり前の話ではあるんだが、科学の世界で役立つ心霊能力を身に付ける事を目指すならば、対応するアカデミックな学問分野を修了する事が前提となる。
学歴魔法界理論がこの仮説を更に支持する事になる。即ち、縦方向の学歴が本質的に宗教的な意味合いを持っており、横方向の学歴が政治的な意味合いを持っている理解である。
現実には、縦方向の学歴は宗教で打ち消される人が多く、横方向の学歴は政治で打ち消される人が多いので、必ずしも学問的達成度に応じた技能の習熟を実感するわけではない。
一方で見逃されがちな現実は、科学的には何の足掛かりも無い状態で、宗教的手段や政治的手段でゴリ押しする方法も、科学界で通用する心霊能力を培う上では難しい点である。
学問的に心霊能力を身に付けようと考えた場合、「生理学」と「心理学」を押さえる必要がある。「生理学」は心霊能力の発現に必要で、「心理学」は同能力の解釈に必要である。
私の事例を挙げさせてもらうならば、医科学研究という形で地元の生理学教室で勉強をし、その後に放送大学で臨床心理系の科目を幾つか取ったので、必要条件を満たしている。
ウィルバーも書いているように、心霊能力を身に付ける上では、初期の覚醒が難しいのであって、基礎的な状態を安定させられれば、能力を強化していく事はそれ程難しくない。
初期の覚醒が達成出来ずに薬物に手を出す人も多い現実があるのだが、薬物は絶対に用いるべきではない。向精神薬は精神病の治療に役立つ程度で、特殊能力強化には使えない。