塩野義製薬が厚生労働省に製造販売承認を申請している新型コロナウイルス向けの飲み薬について、動物実験で胎児に奇形を引き起こすリスクが確認されたことが12日、分かった。塩野義は「動物実験のデータから、妊婦への使用は推奨されないと考えている」とコメントした。
動物実験で濃度の高い薬を投与すると、胎児の外観や骨格、内臓に形態異常を起こす「催奇形性」が一部で確認された。新型コロナの飲み薬では、既に承認されている米メルク社の「モルヌピラビル」も催奇形性の問題で妊婦には投与できない。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF12BDM0S2A410C2000000/
現在実用化されている正式なコロナ治療薬は2種類ある。一つはMプロテアーゼ阻害剤で、もう一つはRNA依存性RNAポリメラーゼ阻害剤。
後者は原理的に奇形が生まれる事は明らかで動物実験でも確認されていたが、前者の方も問題があったらしく、同じく奇形になる事が分かった。
妊婦には推奨しないという話ではあるが、細胞分裂が活発な組織であればどこでも奇形が生まれるのであって、誰が飲んでも危険な物は危険だ。