
ハバナ、7月8日(ロイター)-キューバは木曜日に、ソベラナプラスと呼ばれるブースターとともに提供される2ショットのソベラナ2ワクチンが、アブダラワクチンに関する同様のニュースを受けて、コロナウイルスに対する後期臨床試験で91.2%有効であることが証明されたと述べた。 この発表は、Soberana2のメーカーであるFinlayInstituteとアブダラのプロデューサーであるCenterfor Genetic Engineering andBiotechnologyを監督する国営のバイオ医薬品企業BioCubaFarmaからのものでした。 先月、アブダラの有効性は92.28%でした。
Google翻訳〔https://www.reuters.com/business/healthcare-pharmaceuticals/cuba-says-second-covid-vaccine-soberana-2-boasts-912-efficacy-2021-07-09/〕
キューバのような途上国では、遺伝子ワクチンの開発は技術的に難しい上に、完成しても資金の問題で必要な分量だけ供給する事が難しいらしい。それで、自国産の組換えタンパクワクチンの開発を目指したらしいが、これが大成功した。
上のグラフは感染者数の7日間平均を人口比で比較したもので、点の部分がキューバ製のワクチン接種が始まった大体の時期である。日本のワクチン接種時期とも、大体一致する。接種開始後感染者は激減し、オミクロンが明暗を分けた。
ただ、優秀なキューバと比較して、日本の感染者数の方が低く抑えられているのも確かだ。だが、同じワクチンでも遺伝子技術の爆弾を抱えている。元々日本人には感染しにくく重症化しにくいという研究の裏付けと言えるかもしれない。
一応、同じ組換えタンパクワクチンとしては今後承認される予定の米国ノババックスの候補があるが、こちらはスパイクタンパク質全てを使っており、受容体結合領域だけを使ったキューバの物より理論上の安全性は見劣りする事になる。
もはやコロナもオミクロンが優勢になってからはただの風邪と大差ない症状であり、諸外国の政策はエンデミックの様相を反映している。今更、ワクチンを打つ理由も無いが、安全なワクチンの選択肢がありえた事も知っておいてほしい。