モーセが山からなかなか下りて来ないのを見て、民はアロンのもとに集まって言った。「さあ、私たちに先立って進む神々を私たちのために造ってください。私たちをエジプトの地から導き上った人、あのモーセがどうなったのか、分からないからです。」
旧約聖書〔聖書協会共同訳〕
アロンは彼らに言った。「あなたがたの妻、息子、娘の金の耳輪を外し、私のところに持って来なさい。」
すると民は皆、耳にある金の輪を外し、アロンのところに持って来た。
アロンは彼らの手からそれを受け取り、のみで型を彫り、子牛の鋳像を造った。すると彼らは、「イスラエルよ、これがあなたの神だ。これがあなたをエジプトの地から導き上ったのだ」と言った。
アロンはこれを見て、その前に祭壇を築き、「明日は主の祭りである」と宣言した。
彼らは翌朝早く起き、焼き尽くすいけにえを献げ、会食のいけにえを献げた。民は、座っては食べて飲み、立っては戯れた。
科学は手段であって目的ではないが、科学の探求が自己目的化している人が熱心な研究者には多い気がする。
そういった人達は、聖書の観点から見ると科学という名の金の子牛を信奉している事になるのかもしれない。