

またCDCが微妙な結果を発表したらしい。上の図はそれぞれ、カリフォルニア州とニューヨーク州で、ワクチン接種歴と自然感染歴の二つの尺度から、感染リスクを検証したものである。
ワクチン接種率が低い人達で、自然感染歴が無い人達の感染リスクの割合が高いのは順当で、青い太線で示されている。問題は、青い点線の部分で、ワクチンを打っているのに高リスクだ。
自然感染歴がある場合に相当する水色と黒色の点線部分は、青色の点線の部分より目に見えて数倍低い。従って、自然感染の方がワクチンより強力な免疫誘導をすると結論付けるしかない。
また、この結果からは、ワクチン接種によって得られた免疫が自然感染によって上書きされる可能性も示唆していると言えるかもしれない。或いはワクチンを打つ前に既に罹っていたのか。
とはいえ、この結果はワクチンの有効性を必ずしも否定するものではない。ワクチンによる副反応が自然感染による症状より軽く済むのであれば、接種するメリットがあった可能性はある。